よみがえれ有明海

1日も早い開門調査の実施で有明海の再生を

5. アオコの発生

5. アオコの発生

5. アオコの発生諫早湾調整池では,水温が25˚Cを超える5月中旬頃からシアノバクテリア(アオコ)が発生し始め,数日おきに優占種の交代が見られます。その後,梅雨の大量排水でアオコは一時的に姿を消しますが,梅雨明け後一週間ほど穏やかな夏日が続くと湖面表層が独特の緑色のコロニーで覆われます。2006年以降の2019年までの我々の観測では,殆どの場合、肝臓毒ミクロシスチンを産生するミクロキスティス属が優占しました。台風での大量排水が無ければ,表層のアオコは水温が20˚C近くに下がる晩秋まで残存しています。年によって,種組成,発生規模,発生時期に変動はあるものの,基本的パターンに変わりはありません。

水面に広がったアオコ

Microcystis aeruginosa